日本に戻った時のことを考えて TOEIC だけでも受けておこうかと思い立ったのは今年に入ってからだ。15年前にも同じような考えに取り憑かれたが、TOEIC の対策本を買って Practice Test をやってみたら軽く900点くらい取れたので、どういうわけか英検1級を最初に取るという方針に切り替えたのだ。難しい問題の方を先に片付けたいというのが僕の悪い癖で、昔これで大学受験に失敗した。案の定、これが悪かった。何度挑戦しても英検1級は受からなかった。一次試験も突破できなかった。(4回も挑戦したのに)2015年の2月にこのままじゃあかんと思ってついに TOEIC の申し込みをしたのだが、結局、希望した会場が閉鎖になって会場の変更も効かずに計画は流れた。それから申し込みをしていない。どうしても英語資格を取らせまいとする curse でも働いているのかと疑うほどだ。しかし今再びそういう思いが湧いたというのは日本に戻る日が近づいたからだろうか。駐在員の奥様方も帰国が決まると焦って英語の勉強を始める方がいると聞くが、これに似た心理かもしれない。
今日は朝から TOEIC 学習アプリに挑戦してみた。15年前に900は取れるとたかをくくっていたはずなのに結構ミスを連発した。「オイオイ大丈夫か」とちょっと焦りを感じている。歳のせいか集中力の低下を感じる。2時間のテストを最後まで集中力を切らすことなくやり抜ける体力があるのか。危惧するのは目の疲れである。簡単に目が疲れてしまう。こうなったらリスニング能力を徹底的に強化するしかない。それにしても今更ながら言葉というのは難しいものだと思う。非常にマルチディメンション的だと痛感する。アーティクル、インタビュー、日常会話などバリエーションが複数ある。日常会話は簡単なものだとタカをくくっていると足元をすくわれる。自分が当事者でないカンバセーションをいきなり聞かされてもシチュエーションを把握するのに戸惑うことが少なくない。リスニングでなかなかスコアできないのはこの状況把握が瞬時にできないからではないかと思う。しかし、シチュエーションは無限にあるが、傾向と対策はある程度立てることができる気がした。TOEIC では主にオフィスでの会話が多い。Manager や Co Worker、Director などの会社組織の役職を理解しておくことも有益だ。
今やアプリのおかげで英語の勉強もはかどる気がする。そして何よりも挑戦し続ける何かがあるというのは思えば素晴らしいことではないか。たとえ還暦過ぎたとしても英語資格には挑戦し続けたいと思ったりもする。英語の難しさは人間が話す「言語」の難しさでもある。この難問を解いていくということは人間という難問を解いていくことと同様であると感じる。そしてそれは自己を深めてゆくことにも繋がっていくに違いない。
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